未来の年表 業界大変化

2023年01月27日

《お勧め度》 ★ ★ ★ ★ ☆

 

《宅建Dr.のコメント》

この図書は、近未来わが国で起こるであろうことが各分野に書き記されています。

わが国が人口減少社会にあることは誰もが知る「常識」であります。だが、このことを企業や政府・地方自治体(行政機関)の「仕事の現場」に起こることと正しく理解しているだろうか。人口減少は、結婚や妊娠・出産に対する人々の価値観の変化がもたらした社会構造の問題であり、政府の失政の結果や人為的に起こされたものではないのです。その他の項目もなかなか考えさせられる貴重な予測です。

不動産業界でいえば、新築住宅は売れなくなり中古住宅(中古マンション)にシフトしていくみたいですね。

 

 

【タイトル】 未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること

 

【著 者】 河合雅司

  

【発行者】 鈴木章一

 

【発行所】 株式会社講談社

 

【印刷所】 株式会社KPSプロダクツ

 

【製本所】 株式会社国宝社

 

【第1刷発行】 2022年12月20日

 

【第3刷発行】 2022年12月23日

 

 

【本の概要】

 

目次

 

はじめに

 

序章

 

第1部         人口減少日本のリアル

・革新的ヒット商品が誕生しにくくなる

・整備士不足で事故を起こしても車が直らない

・IT人材80万人不足で銀行トラブル続出

・地方紙・ローカルテレビ局が消える日

・ドライバー不足で10億トン分の荷物が運べない

・みかんの主力産地が東北になる日

・30代が減って新築住宅が売れなくなる

・老朽化した道路が直らず放置される

・駅が電車に乗るだけの場所ではなくなる

・赤字は続くよどこまでも

・地方に住むと水道代が高くつく

・2030年頃には「患者不足」に陥る

・「開業医は儲かる」という神話の崩壊

・多死社会なのに「寺院消滅」の危機

・会葬者がいなくなり、「直葬」が一般化する

「ごみ難民」が多発、20キロ通学の小学生が増加

・60代の自衛官が80代~90代の命を守る

 

第2部         戦略的に縮むための「未来のトリセツ」(10のステップ)

 ステップ1  量的拡大モデルと決別する

 ステップ2  残す事業とやめる事業を選別する

 ステップ3  製品・サービスの付加価値を高める

 ステップ4  無形資産投資でブランド力を高める

 ステップ5  1人あたりの労働生産性を向上させる

 ステップ6  全従業員のスキルアップを図る

 ステップ7  年功序列の人事制度をやめる

 ステップ8  若者を分散させないようにする

 ステップ9  「多極分散」ではなく「多極集中」で商圏を維持する

 ステップ10 輸出相手国の将来人口を把握する

 

 おわりに

未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること