見学者の印象をアップさせる秘訣

2021年10月20日

あらかじめ予約を入れてもらった上で住まいの内部を見てもらうのが「内見」ですが、このほか、日時を設定し、予約なしでも気軽に立ち寄ってもらえるようにする方法も不動産の売買ではよく行われます。一戸建ての場合は「オープンハウス」、マンションの場合は「オープンルーム」と呼ばれているのがそれです。多くの見学者が訪れる可能性のあるオープンルーム、オープンハウスは、売却に弾みをつける絶好のチャンスだけに、失敗は避けたいもの。通常の内見にも応用できるポイントをご説明します。

小物でショールームのように空室を演出

まず、オープンハウス、オープンルームを実施するのが空室物件の場合です。ポイントは、ちょっとした家具や小物などを配置して演出すること。住宅展示場などのショールームのイメージです(あそこまで大掛かりにやる必要はありません)。不動産会社によっては、こういった用途で使うための小道具を備えているところもありますから、聞いてみるのがいいでしょう。空室物件の見学となると、何もないガランとした部屋を見せられるのが普通ですから、少しだけでもショールームのような演出がなされていると、見学に来たお客様の印象がグッとアップすることは間違いありません。

 

また、主要な部屋の広さを可視化するのもオススメのやり方です。例えば、リビングルームが8畳の広さなら「8畳」とA4の紙に書いてプリントアウトしたものをラミネートして置いておくといいでしょう。間取り図で数字だけを見るのと、現地で実際の部屋を見るのとでは感覚がかなり変わってくるからです。用紙や文字に個性を出せば、ここでも印象アップを狙うことができます。

売主様も住まいの一部と心得る

次に、居住中の住まいでオープンハウス、オープンルームを実施する場合。一番のポイントは、売主様の服装です。ホームページで開催の日付や時間を告知し、場合によっては折り込みチラシにも明記してあるにも関わらず、当日、売主様がジャージやパジャマ姿で出迎えたとしたら、お客様はどう思うでしょう。スーツを着ている必要はありませんが、住まいに相応しいスタイルは必須です。

 

素敵な人が暮らす住まいは素敵に見えるもの。逆に、住まいはきれいでも、出迎える売主様がボサボサのヘアスタイルにパジャマでは、印象の大幅ダウンは避けられません。ご自身も住まいの印象を左右する重要な要素と位置づけて、抜かりなく演出することが大事です。

 

そしてもうひとつ、ぜひやっていただきたいのが、蛍光灯や電灯そのものと付属している傘や反射板を拭いておくことです。拭くだけで思いのほか明るくなりますから、手軽に印象アップができますし、しかも、お金もかからないので、やらない手はありません。余裕があるのなら交換してしまいましょう。何年も住んでいると意外に汚れていますし、交換しただけですごく明るくなり印象も良くなります。数千円でできるのでオススメです。

女性の心を掴むコツは水回りにあり

さらに言えば、浴室とキッチン、台所、洗面の4カ所はどんなにマメに掃除をしていても汚れています。水回りに関しては、決定権を握る?奥様が一番気にする部分だけに美しくしておきたいところですが、普通に掃除しても汚れは落ちません。そこで可能なら、この4箇所だけはハウスクリーニングの専門業者に頼むのも一案です。数万円で見違えるほどきれいになります。

 

水回りがきれいな住まいは印象が大幅にアップします。数千万円での売却となると、50万円、100万円単位での価格交渉が常。しかし、好印象でお客様の心を掴んでおけば、交渉もさほど長引かないはず。数万円かける価値はあると言えるでしょう。

 

売主様の住まいに応じたアドバイスを経験豊富な当社がお伝えします。どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

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