こんな不動産会社にはご用心!

2021年07月19日

不動産を売却する時には不動産会社に仲介を依頼します。その時に注意しなければいけないのが「物件の囲い込み」です。囲い込みというのは「売却依頼を受けた物件を自社で抱え込み、他の不動産会社に紹介しないこと」を指します。囲い込みをされると売却が遅れるだけでなく、値下げも起こりやすくなってしまうので注意が必要です。

なぜ囲い込みのようなことが起きるのか?

不動産会社の利益は成功報酬である仲介手数料で、この仲介手数料は「両手」「片手」というものがあります。

 

「両手」は不動産会社が売主・買主両方から仲介手数料をもらうことで、売主・買主とも自社で契約した場合に成り立ちます。

「片手」は売主と契約した不動産会社と、買主を見つけた不動産会社が別の場合、それぞれが売主・買主一方から仲介手数料をもらうことになっています。

 

そこで囲い込みをして他社を拒絶し、自社だけで契約を成立させることで、売主・買主両方から仲介手数料を取ろうとする悪質な不動産会社が存在するのです。

 

こうした不動産会社は、たとえ「買いたい人がいます」と他の不動産会社が連絡を入れても「すでに商談中です」「契約予定です」などと嘘をついて拒否します。

 

他社が買主を見つけてしまったら、仲介手数料は売主からしかもらえず、両手にならないからです。

 

すると本来、売れたかもしれない機会を逃して早期売却ができないだけでなく、なかなか買い手が見つからず販売価格を下げることになれば、売主にとっては大変な損失となってしまいます。

 

販売価格が下がれば不動産会社が得られる仲介手数料も下がってしまうじゃないか、と思う方もいるかもしれないので、ちょっと計算してみましょう。たとえば3000万円の物件が囲い込みのため、なかなか売れず2500万円に値下げして売れたとします。

 

片手の場合  3000万円×3%+6万円=96万円

両手の場合  2500万円×3%+6万円=81万円×2倍=162万円

 

どうでしょう? 1円でも高く売りたい売主からすれば500万円の値下げは大変な金額ですが、不動産会社にとっては何の損もなく、むしろ両手で得られる利益の方がそれでも大きいのです。

 

こうした囲い込みを防ぐためには、売主様の立場に立った対応をしてくれる誠実な不動産会社を選ぶことが重要になります。実績や経験が豊富で査定額の根拠はもちろん、良いことも悪いこともきちんと説明してくれるという点がポイントになると思います。

 

また、すでに他社で売却依頼をされているのに長らく売れる気配がない、内見が入らないなどの場合は、念のため、囲い込みがないか確認することも大切です。大手だから、中小だからということでなく、信頼できる不動産会社を選んでくださいね。

 

当社ではお客様の安心を第一に考えた対応を心がけ、積極的に情報を開示しながら適正価格での早期成約を目指します。

 

売却についての不安や疑問、お悩みなどはどんなことでも、どうぞお気軽にご相談ください。

 

R産託コンサルタンツでは、今、依頼している不動産会社の対応に不安や不信感のある方のセカンドオピニオンも承ります。