みなさんにも相続税がかかる!?

2021年06月30日

本日発行 「宅建Dr.のマル秘レポート 2021年7月号」 より

「相続の準備」をピックアップ。具体的にポイントをお伝えします。

 

 

なんと、家庭裁判所で行われた遺産分割調停のうち

5,000万以下の案件が全体の75%を占めているといデータも∑(Д)

 

 

・うちにはそんなに資産はないし、相続問題なんて関係ないだろう。

・私が亡くなったら相続人同士でなんとかするだろう。

  

過去、ご自身が相続を受けた時に、手続きがスムーズだった方はそう思われるかもしれません。

 

 

しかし!実際は、相続が発生したものの、

  

・資産の把握ができない(時間がかかる) …銀行や証券口座、不動産など  

・財産の分け方で折り合いがつかない … 等分はおかしい(同居・別居・介護問題)

・被相続人(亡くなった方)の兄弟姉妹と疎遠であったため、連絡先がわからない

 

など様々な問題をお聞きします。

 

相続して初めてその大変さがわかるというのが相続です。 

 

相続人同士仲が良ければ話し合いで解決できることも、

少し関係が崩れると争いに発展なんてことも。。。Σ(-᷅_-᷄)

 

そのような不要な争いをなくすためにも、

相続される方がスムーズに手続きできるよう早めの準備をオススメします(*´`*)

相続のポイントは5つ

1.事前準備はしっかりと

①相続財産の把握銀行(預貯金)、証券会社(株式)、生命保険、ローン(負債)など

※今はネット銀行、ネット証券、ネット保険などインターネットで様々な取引が可能です。登録のアドレス、ID、パスワードの一覧表があるだけでも相続される方は助かります。

②相続人の把握

※戸籍謄本親や自身が離婚し、戸籍が複雑な場合は取得しておいてあげるといい

 

 

2.遺言書を書く

「遺言書は誰にどの財産をどれだけ相続させるかを伝えるもの」

ご自分に合った「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密遺言書」いずれかの準備をしましょう。

遺言書がない場合は自動的に法定相続分で財産を分けるわけではなく、法定相続人全員によって遺産分割協議をし、取り分を決めることになります。

つまり遺言書がない場合は、ほぼもめることになるでしょう。書き換えも可能なので遺言書は作成しましょう。

 

 

3.税金で迷惑かけない

①相続税対策贈与契約書作成し贈与を行う。子だけではなく孫にも贈与する。生命保険非課税枠を使うなど

②二次相続までシミレーションしておく値下がりしそうな財産は配偶者、値上がりしそうな財産は子どもに。

なお、税務調査は忘れた頃にやってくる!?

申告9件に1件の割合で税務調査が入るとの報告も。

事前調査で申告漏れの可能性のある方が対象なので追加で税金を払う可能性は80(o;;

申告はごまかさないことが得策です。

 

 

4.不動産で迷惑かけない

分割方法現物分割、換価分割、共有、代償分割

自宅であったり、相続人一人に急遽お金が必要になったりした場合トラブルになります。

分けられないものこそ分割方法を考え分けるようにしましょう。

土地であれば評価額を下げるために、土地の分割方法を変えたり、収益が見込める場合は建物の建設も有効です。

将来的のリスクや相続人の意見も聞いた上で所有するのがいいか、売却し現金に変えておくのがいいか判断しましょう。

 

 

5.親の秘密で迷惑かけない

へそくり休眠口座となり発見できない場合も。

購入より値が上がったタイミングで贈与しておくとお得。

保証人…民法改正で上限が設定されましたが、要注意です。

熟年結婚相続人が増えるため争いの元に。避けるためには遺留分放棄の手続きなども検討しましょう。

まとめ

相続の話は、相続人(受取る)側からはなかなか切り出しにくい話です(_・;

 

まずは資産の把握、整理、税金対策が必要な場合はその対策を。

そして遺言書作成し、それを自ら相続人に伝えておきましょう(*´꒳`*)

 

余談ですが、弊社で依頼を受けたK様は遺産分割協議で5年以上裁判しておられます。(現在も紛争中)

 

未来に争いの種を残さないことが大切です。

 

宅建Dr.は公認不動産コンサルティングマスターで「相続対策専門士」です。

 

お気軽にご相談いただけると幸いです。

 

 

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